神経を取った前歯の変色をインターナルブリーチで治療した症例|門前仲町|江東区|

江東区の門前仲町髙木歯科では、歯の黄ばみに対するホワイトニングだけでなく、神経の治療後に生じた前歯の変色についても、歯の状態を診査したうえで治療方法をご提案しています。

今回は、神経の治療を受けた前歯の変色を主訴に来院された20代女性に、ホームホワイトニングとインターナルブリーチを行った症例をご紹介します。

※症例写真は、患者さんの同意を得て掲載しています。

治療前|神経の治療を受けた前歯の変色

【画像1:ホワイトニング前】

患者さんは20代女性で、「神経の治療後に変色した前歯を白くしたい」とのご希望で来院されました。

神経を失った歯は、歯の内部に残った血液成分や歯髄組織、根管治療に使用した材料などの影響により、時間の経過とともに褐色や灰色に変色することがあります。

今回の歯は、周囲の歯と比較して明度が低く、変色が目立つ状態でした。

シェードガイドによる治療前の色調確認

【画像2:治療前のシェード確認】

治療前の色調をシェードガイドで確認したところ、変色した前歯はA4相当でした(とても暗い)。

神経の治療を受けた歯の変色は、一般的なホームホワイトニングだけでは十分な色調変化が得られないことがあります。そのため、歯列全体の色を整えるホームホワイトニングを先に行い、その後、変色した歯にインターナルブリーチを行う治療計画としました。

セラミッククラウンではなく、歯質の保存を優先

変色した歯を白くする方法として、歯の周囲を削ってセラミッククラウンを装着する方法もあります。

しかし、今回の歯にはエナメル質を含む歯冠部の歯質が多く残っていました。セラミッククラウンを装着するためには、残っている歯質を全周にわたって削る必要があります。

そこで今回は、セラミック治療のメリットと注意点も説明したうえで、歯冠を大きく削らずに色調の改善を目指せるホームホワイトニングとインターナルブリーチを選択しました。

ただし、インターナルブリーチですべての変色を完全に白くできるとは限りません。変色の原因や程度によっては色が残る可能性や、治療後に後戻りする可能性があることをご説明し、同意を得て治療を開始しました。

ホームホワイトニングで歯列全体の明度を上げる

【画像3:ホームホワイトニング後】

最初に、ご自宅で行うホームホワイトニングによって歯列全体の明度を上げました。

ホームホワイトニング後は周囲の歯が明るくなりましたが、神経の治療を受けた前歯には内部からの変色が残っていました。

このように、神経のある歯と神経を失った歯では、変色の原因やホワイトニングへの反応が異なります。そのため、周囲の歯の色調を整えた後に、変色歯を個別に治療することが重要です。

インターナルブリーチとは?

インターナルブリーチは、神経の治療を受けた歯に対し、歯の内側から漂白を行う治療方法です。

一般的なホワイトニングが歯の表面側から作用するのに対し、インターナルブリーチでは根管治療時に使用した歯の裏側の開口部から漂白処置を行います。

歯の表面をクラウン治療のように全周削る必要がないため、適応症例では残っている歯質をできるだけ保存しながら、変色の改善を目指せます。

治療前には、根管治療の状態、根の先の病変、むし歯、亀裂、残っている歯質の量などを確認する必要があります。歯の状態によっては、インターナルブリーチより先に根管治療のやり直しが必要になる場合もあります。

ラバーダム防湿下で処置を行います

【画像4:ラバーダム防湿の装着】

本症例では、治療する歯をラバーダムで隔離してインターナルブリーチを行いました。

ラバーダムを使用することで、漂白材が歯肉や口腔内へ接触することを防ぎ、治療する歯だけを隔離した状態で処置できます。

歯の内側から漂白処置

【画像5:歯の裏側から行うインターナルブリーチ】

根管治療の際に使用した歯の裏側の開口部から、変色の原因となっている歯質に対して漂白処置を行いました。

漂白材が必要以上に根の方向へ入り込まないよう、根管充填材の位置を確認し、歯の内部を保護するための処置を行ったうえで進めます。

必要に応じて歯面側からも色調を調整

【画像6:ティオン オフィスによる光照射】

歯の内側からの漂白処置に加え、本症例では歯面側からも漂白処置を行い、周囲の歯との色調差を確認しながら調整しました。

一度で過度に白くするのではなく、歯の状態や漂白への反応を確認しながら治療を進めることが大切です。

治療後|A4からA1相当へ明度が上昇

【画像7:ホームホワイトニング・インターナルブリーチ後】

【画像8:治療後の前歯】

ホームホワイトニングとインターナルブリーチ後、変色していた前歯は、シェードガイド上でA4からA1相当まで明度が上昇しました。

治療前に目立っていた周囲の歯との色調差が小さくなり、歯列全体として調和した色調になりました。

今回は、エナメル質を含む歯冠部の歯質を大きく削ることなく、変色した前歯の色調を整えることができました。

ただし、ホワイトニングの反応には個人差があり、すべての変色歯がA1相当まで明るくなるわけではありません。また、経年的な後戻りが生じた場合には、追加の漂白処置が必要になることがあります。

症例概要

項目 内容
年代・性別 20代・女性
主訴 神経の治療後に変色した前歯を白くしたい
治療前の状態 根管治療済み前歯の変色・A4相当
治療内容 ホームホワイトニング、インターナルブリーチ、歯面側からの漂白処置
治療後の色調 A1相当
治療期間・回数 【要確認】
治療費 ホームホワイトニング44,000円(税込)+インターナルブリーチ44,000円(税込)
診療区分 自由診療

※治療結果や必要な治療回数には個人差があります。
※シェードは口腔内写真およびシェードガイドによる評価です。
※ホワイトニング後には色調の後戻りが生じることがあります。

ホームホワイトニングの主なリスク・注意点

  • 一時的な知覚過敏が生じることがあります
  • 歯肉に痛みや違和感が生じることがあります
  • 色むらが生じる場合があります
  • 希望する白さまで変化しない場合があります
  • 治療後に色調の後戻りが生じることがあります
  • 詰め物や被せ物などの人工物は白くなりません

インターナルブリーチの主なリスク・注意点

  • 変色の原因や程度によっては、十分な色調変化が得られない場合があります
  • 治療後に色調の後戻りが生じることがあります
  • 複数回の漂白処置が必要になる場合があります
  • 歯の裏側にある修復物の除去や再修復が必要です
  • まれに歯根の外部吸収などが生じる可能性があります
  • 根管治療の状態によっては、先に再根管治療が必要になる場合があります
  • むし歯、亀裂、残存歯質量などによっては適応できません

神経を取った歯の変色についてよくあるご質問

神経を取った歯は、普通のホワイトニングで白くなりますか?

歯の表面から行うホワイトニングだけでは、内部から生じた変色が十分に改善しない場合があります。歯の状態によっては、インターナルブリーチの併用を検討します。

インターナルブリーチでは歯を削りませんか?

セラミッククラウンのように歯冠全周を大きく削る治療ではありません。ただし、歯の裏側にある既存の修復物を除去し、漂白後に再修復する処置は必要です。

何回で白くなりますか?

変色の程度や原因、歯質の状態によって異なります。1回で変化がみられる場合もありますが、複数回の処置が必要になることがあります。

治療後に再び変色することはありますか?

時間の経過とともに色調が後戻りする可能性があります。後戻りの程度によっては、再度インターナルブリーチを行える場合があります。

歯質をできるだけ保存する治療を大切にしています

本症例を担当した院長の髙木仲人は、日本歯科保存学会認定医、日本歯科審美学会認定医であり、東京科学大学う蝕制御学分野および徳島大学大学院歯科保存学分野の非常勤講師を務めています。

当院では、歯を白くすることだけを目的とせず、残っているエナメル質や象牙質の量、根管治療の状態、詰め物や被せ物との色調、将来的な再治療の可能性まで考慮して治療方法をご提案します。

門前仲町・木場・越中島周辺で前歯の変色が気になる方へ

門前仲町髙木歯科は、江東区の門前仲町駅・木場駅・越中島駅から徒歩圏内にあります。豊洲、月島、清澄白河、東陽町、深川、日本橋、東京駅周辺からもご来院いただいています。

「神経を取った前歯が黒くなってきた」
「変色した歯だけを白くしたい」
「できるだけ歯を削らずに治療したい」
「セラミックにする前に、ほかの治療方法も相談したい」

このようなお悩みがある方は、門前仲町髙木歯科へご相談ください。歯の状態を診査し、ホームホワイトニング、インターナルブリーチ、コンポジットレジン修復、セラミック治療などの選択肢をご説明します。

執筆・監修

門前仲町髙木歯科
院長 髙木仲人(歯学博士)

日本歯科保存学会 認定医
日本歯科審美学会 認定医
日本総合歯科学会 認定医・指導医
東京科学大学 う蝕制御学分野 非常勤講師
徳島大学大学院 歯科保存学分野 非常勤講師

 

投稿日:2026年9月16日