削らない、ホワイトスポット治療

 

江東区にあります門前仲町髙木歯科です。今回は歯に現れる審美障害の原因の一つであるホワイトスポットについてお話しをさせて頂きます。院長の髙木は国立大学法人徳島大学再生歯科治療学にて研究をしておりますので、ホワイトスポットの治療についても安心なさってください。

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ホワイトスポットとは?

歯の表面に現れる白色の病変です。(White spot lesion)

ホワイトスポットの原因について

 

1初期虫歯由来:虫歯は脱灰と再石灰化のバランスが崩れることで発生します。エナメル質表層下のミネラルが失われることにより、透光性が低下して目に見えるような光学的な特性が変化した状態です。肉眼で明らかに白色の変色が認められます。

2 歯牙フッ素症:諸外国ではウオーターフロリデーションと呼ばれる取り組みにより水道水に高濃度のフッ素が添加されており、う蝕の予防に非常に役立っています。その反面、歯の形成期に高濃度のフッ素を歯に取り込むことにより歯の表面に白色や茶色の斑点ができることがあります。海外ではメジャーな歯の白質病変ですが、日本ではほぼ起こりませんので気にしないで下さい。(フッ素塗布では起こりません)

3 エナメル質形成不全:歯の形成期にかかった病気や栄養状態の不良、遺伝等により歯の表面のエナメル質が上手く作られなかった状態です。虫歯ではないのですが、エナメル質が正常に作られなかったため正常な部分と比べると結晶構造が変化しているため光の屈折率が異なるため色が白く見えたりします。白色~茶色とカラーバリエーションがあります。

4 MIH(Molar Incisor Hypomineralization)

前歯と第一大臼歯に原局して発症するエナメル質形成不全で、白色の病変の範囲や形成不全の深度は症例によって異なります。諸外国では認知のある病気ですが、日本では歯科関係者でも知っている人が少ないです。日本における大規模調査において7-12歳の罹患率は11.9%と諸外国と比較しても同程度の罹患率があるので、国内の歯科関係者への周知が必要です。原因は確定的なものはまだ確定していませんが、エナメル質形成時のビタミンDの不足を指摘する研究もあります。

参考文献:エナメル質形成不全(MIH)―わが国におけるMIH発症に関する大規模調査から J Headlth Care Dent.2014;14:6-12.

科学研究費助成事業 Vitamin D regulates dentalepithelical cell differentiation and enamel formation 平成30年5/18

 

ホワイトスポットは歯の結晶構造に変化が起きているため自然に治ることはありません。

また、ホワイトニングにより歯の明度を高くすることで、白斑を目立ちにくくすることはできるかもしれませんが消失はしません。後にお話しをさせて頂く低粘性レジン浸潤法の際にホワイトニングを併用することは非常に有意義であると考えられます。

そのためホワイトスポットの治療方法としては

①切削して治療する

 過度に白色が強い場合、もしくは茶褐色が強い場合には完全に色を改善したいのであれば、最小限の切削を行いコンポジットレジン修復でダイレクトボンディングで治療することもあります。

 

 

前歯部審美障害を主訴に当院来院

 

 

 

 

 

ホワイトニングとダイレクトボンディングにて審美障害の改善を行いました

②非切削での治療

・オパールーストラ(ウルトラデント)

 

塩酸の含有された研磨剤で研磨をすることにより、化学的なステイン除去に加えて穏やかな機械的研磨で仕上げることができます。深さ0.2mm未満の脱灰したエナメル質を速やかに取り除きます。病変によりまだらになったエナメル質の白色および褐色の病変の治療に適しています。

表層下脱灰が0.2mm以上の症例、色が過度に強い症例には適していません。表層のエナメル質が少し薄くなることにより一時的に知覚過敏が起きる可能性があります。

 

アイコン治療とは

 

アイコン治療前の写真

 

 

 

アイコン治療後の写真

 

アイコン治療前の写真

 

 

アイコン治療後の写真

 

アイコン(Icon)DMG社はシーラントに代わる平滑面の予防充填材料です。低粘度の光重合型レジンをエナメル質における初期脱灰部(ホワイトスポット)に浸潤させミネラルの溶出を防止する初期虫歯の予防治療で開発されました。低粘性レジンを表層下脱灰部に浸潤させることで白色の色の改善を図ることも可能です。

低粘性レジン浸潤法という術式で日本ではまだ馴染みのない治療ですが、諸外国では低粘性レジン浸潤法ではなく商品名であるアイコン治療と呼ばれる程メジャーな治療法です。

Q:ホワイトスポットは自然に消えますか?

A:ホワイトスポットは歯の結晶構造に変化が起きているため自然に治ることはありません。

 

Q:ホワイトスポットは歯磨き粉で消えますか?

A:ホワイトスポットはエナメル質の0.2~0.8mmに及ぶ結晶構造の変化のため、歯磨き粉で消失することはありません。

 

Q:ホワイトスポットの治療費はどのくらいですか?

A:アイコン(Icon)を使用したホワイトスポットの治療は1歯¥44000円(税込価格)となります

 

アイコン治療は最短でご相談・契約→アイコン治療→経過観察の合計3回で治療をすることが可能です。

アイコン治療は1歯¥44000(税込)。症例写真提供不可の方は1歯¥55000(税込)となっております。ご相談・施術・経過観察の合計3回ほどの治療回数がかかります。年齢制限のない治療法ではありますが、基本的には15歳以上での治療をお勧め致します。永続的に色が消失するわけではなく色の後戻りが起こることもあります。

門前仲町髙木歯科では1つのクリニックで抜歯・歯列矯正・虫歯治療・ホワイトニング・ホワイトスポット治療まで各専門医の診療を受診することが可能です。日本総合歯科学会指導医、日本歯科審美学会認定医、日本口腔外科学会専門医、日本矯正歯科学会認定医が在籍しております。

門前仲町髙木歯科は江東区の門前仲町駅・木場駅・越中島駅から徒歩10分以内にございます。地下にクリニックモール用の駐車場がございますので東京駅、銀座駅、豊洲や有明からもご通院可能です。(東京駅車で10分程、豊洲駅からは5分)

遠方よりお越しの方は東京駅よりタクシーで10分程でご通院が可能です。

アクセスはこちらです

https://www.takagi-dc.net/access.html

 

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投稿日:2022年5月31日