ドクターの診断・考え方
本症例は、エナメル質形成不全に伴うホワイトスポットと考えられました。
ホワイトスポットの治療法としては、セラミックラミネートベニア、セラミッククラウン、ダイレクトボンディングなども選択肢となります。しかし、白濁が深い位置まで及んでいる場合、その部分を完全に削り取ろうとすると、エナメル質の切削量が大きくなる可能性があります。そのため、まずは歯を大きく削る治療ではなく、ホワイトニングとレジンインフィルトレーションを組み合わせ、白濁の見え方を改善できるか検討しました。
レジンインフィルトレーションは、白濁部に低粘度のレジンを浸透させることで、歯の内部構造による光の乱反射を抑え、白濁を目立ちにくくする治療法です。本症例では、G-ボンドユニバーサルを用いたレジン浸潤法を応用することで、切削量を抑えた審美改善が可能と考えました。
治療方針・アプローチ
MI、つまりできるだけ歯を保存する低侵襲治療の考え方に基づき、以下の流れで治療を行いました。
まずホワイトニングにより、歯全体の明度を整えました。その後、ラバーダム防湿下でレジンインフィルトレーションを行い、白濁部の色調改善を図りました。レジンインフィルトレーションのみで改善が難しい部分については、必要最小限のコンポジットレジン修復を併用しました。
セラミック治療のように歯を大きく削るのではなく、ホワイトニング、レジンインフィルトレーション、コンポジットレジン修復を段階的に組み合わせることで、可能な限り歯質を保存しながら審美改善を目指しました。
治療経過
はじめにホワイトニングを行い、歯全体の明るさを上げることで、白濁部と周囲の歯質との色調差を軽減しました。
その後、ラバーダム防湿を行い、G-ボンドユニバーサルを用いたレジンインフィルトレーションを実施しました。白濁部にレジンを浸透させることで、ホワイトスポット特有の不透明感を軽減し、周囲の歯質となじみやすい状態を目指しました。
さらに、白濁が深く残存する部位については、必要最小限の範囲でコンポジットレジン修復を併用しました。治療中は、歯を削る量をできるだけ少なくすること、色調を自然に移行させること、前歯の形態を大きく変えすぎないことに配慮しました。
治療結果
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治療後、前歯部に強く認められたホワイトスポットとホワイトバンドは大きく目立ちにくくなり、周囲の歯質と調和した自然な見た目に改善しました。
本症例は、初診時の白濁が非常に強く、通常であればセラミックラミネートベニアやクラウンなど、より大きな切削を伴う治療も検討される状態でした。しかし、ホワイトニング、レジンインフィルトレーション、必要最小限のコンポジットレジン修復を組み合わせることで、歯質の削除量を抑えながら審美的な改善を得ることができました。
すべてのホワイトスポットが完全に消失するわけではありませんが、本症例ではMIの考え方に基づき、歯をできるだけ残しながら患者様の審美的な悩みに対応できた症例と考えられます。
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治療後、前歯部に強く認められたホワイトスポットとホワイトバンドは大きく目立ちにくくなり、周囲の歯質と調和した自然な見た目に改善しました。
本症例は、初診時の白濁が非常に強く、通常であればセラミックラミネートベニアやクラウンなど、より大きな切削を伴う治療も検討される状態でした。しかし、ホワイトニング、レジンインフィルトレーション、必要最小限のコンポジットレジン修復を組み合わせることで、歯質の削除量を抑えながら審美的な改善を得ることができました。
すべてのホワイトスポットが完全に消失するわけではありませんが、本症例ではMIの考え方に基づき、歯をできるだけ残しながら患者様の審美的な悩みに対応できた症例と考えられます。
詳細情報
| 治療費 | 1歯 66,000円(税込) |
| 注意事項 | ホワイトスポットの深さ・範囲・色調により、すべての症例で同様の改善が得られるわけではありません。 病変が深い場合や褐色を伴う場合には、ホワイトニング、レジン浸潤法、コンポジットレジン修復を組み合わせて 治療を行うことがあります。 |
| 治療のリスク | レジン浸潤法のみでは十分に改善しない場合や、経年的な色調変化・再着色が生じる可能性があります。 処置後に一時的な知覚過敏、歯肉や粘膜の違和感、薬剤による刺激症状が出る場合があります。 |