新型コロナウイルスを含む当院の感染症対策について ④

歯科医院というのは患者様からの感染リスクが高い業種です。そのため、スタンダードプリコーションというものを行っております。(歯科医も患者さんも全員が感染者であり、全ての血液及び全ての体液排出物および分泌物(汗を除く)損傷のある皮膚粘膜は感染性物質であると仮定して対策をするという考えです)

しかし、今回の新型コロナウィルスはエアロゾル(気体中に浮遊する小さな液体または固体の粒子と周囲の気体の混ざったもの)でも感染リスクがあると言われています。そこで、スタンダードプリコーションに加えて当院では以下の対策を行なっています。

・患者様の人数を制限し、治療の前後に滅菌・消毒の時間を設けています。

・発熱があったり、風邪症状がある場合は、ご予約をお取り直しさせて頂きます。

・診療の前に手指のアルコール消毒をお願い致します。また0.2%のポビドンヨード(イソジンの成分です)洗口していただいてから治療を開始しています。ADAというアメリカ歯科医師会のガイドラインによると、これらの洗口剤で唾液中の新型コロナウィルスを不活化できるとされているため、エアロゾル中にウィルスが感染力のある状態で浮遊することをなるべく防ぎます。

・歯や材料を削る処置を行う場合には、5倍速エンジンを使用し唾液をエアロゾル化させることを可及的に防ぎます。

・天井高が3mmあり一般的なクリニックより空間の広さがあります。

・治療後、ディスポーザブルの器具は全て処分し器具や診療室の消毒・滅菌を徹底するとともに、患者様が触れる可能性のある部分はドアノブ等毎回消毒を行なっています。この際、ヨーロッパの厳しい検査をクリアして世界中で広く用いられているドイツのデュールデンタル社のシステムを使用し、院内の消毒を行なっています。

・受付の窓を開けて換気を行なっています

・セントラルシステムの口腔外バキュームを導入致します。

当院では開業当初より衛生面には配慮をしており新型コロナウイルスのためにというだけではなく、全ての感染症拡大予防のために十分な滅菌システム器具の確保をいたしております。ご安心して治療・検診を受診されて下さい。

皆さんの口腔内を良くさせて頂くことで、健康の向上に関われればと考えております。

 

投稿日:2020年5月22日