削らないホワイトスポット治療、ブラウンスポット治療。ICON(アイコン)、東京。

門前仲町髙木歯科|ICONを併用したホワイトスポット治療

江東区の門前仲町駅・木場駅・越中島駅から徒歩10分以内の門前仲町髙木歯科です。遠方よりお越しの方は東京駅よりお車で10分程で通院が可能です。

院長の髙木仲人は国立大学法人徳島大学 歯科保存学分野 保坂啓一教授のご指導の下、ホワイトスポットの研究、学会発表・セミナー発表、専門誌への執筆を行っております。一般社団法人 日本歯科審美学会認定医、日本総合歯科学会指導医でもあり、患者様に合わせたテーラーメイドでのホワイトスポット治療・ブラウンスポット治療・デンタルホワイトニング・セラミック治療・ダイレクトボンディングのご相談が可能です。

ホワイトスポット治療における日本の現状

ホワイトスポットの治療は、いまだ日本においては正しい審査・診断と治療方法が普及していません。そのため、適切な治療を受けられずに悩まれている患者様も多くいらっしゃいます。

ホワイトスポットの原因

ホワイトスポット病変とは、う蝕による欠損を伴わない、脱灰に伴う初期病変です。

主な原因として表層脱灰と表層下脱灰があります。

1:表層脱灰 エナメル質が酸の影響で溶出している。

原因として清掃不良に伴う長期のプラークの停滞。マルチブラケットシステムによる歯列矯正による清掃不良。

2:表層下脱灰 エナメル質の表層直下の層が酸の影響をうけて脱灰している。→典型的なホワイトスポットとして観察される。

その他の原因として

歯牙フッ素症

諸外国ではウォーターフロリデーションと呼ばれる取り組みにより、水道水に高濃度のフッ素が添加され、う蝕予防に役立っている。その反面、歯の形成期に高濃度のフッ素を歯に取り込むことにより歯の表面に白色や茶色の斑点ができることがある。海外ではメジャーなWSLの原因であるが、日本で発症することは考えにくい。

エナメル質形成不全

歯の発育期に全身疾患や栄養障害、あるいは遺伝的背景が関与することで、エナメル質の形成が十分に行われなかった状態がみられる。う蝕とは異なるものの、結晶構造が不規則となることで光の透過や反射が乱れ、表面が白く、あるいは茶褐色に見えることがある。色調には個人差があり、白色から褐色まで幅広いバリエーションを呈する。

MIH(Molar Incisor Hypomineralization)

MIHは、全世界の約6人に1人の小児に認められる歯の発育異常であり、エナメル質の形成期における全身的要因により、境界明瞭な変色および脆弱性が生じる。MIH歯は脱灰や崩壊を起こしやすく、う蝕や知覚過敏、審美的問題、麻酔困難、行動管理上の困難など、多くの臨床的課題を伴う。診断は早期が望ましく、再石灰化やレジン浸潤などの低侵襲的治療が推奨されるが、重度の場合には修復処置や抜歯を検討する必要がある。MIHは小児歯科領域における重要な疾患であり、一次診療における的確な対応が求められる

参考文献:

マルチブラケットシステムによる歯列矯正後のホワイトスポット

固定式装置を装着することにより、矯正治療を受診している患者の68.4%に、ホワイトスポットが発生したという研究報告もあります。

※参考文献:
Sundararaj D, et al. Critical evaluation of incidence and prevalence of white spot lesions during fixed orthodontic appliance treatment: A meta-analysis. J Int Soc Prev Community Dent.

ICON治療とは?

ICON(アイコン)は、削らずにホワイトスポットを改善できる治療法です。低粘度のレジン(樹脂)をエナメル質に浸透させ、ホワイトスポットを目立たなくすることで、自然な歯の色調を取り戻すことができます。削らずに治療できるため、痛みはほとんどなく、歯質を守りながら審美的な改善が可能です。

ICON治療のメリットとデメリット

メリット:

  • 歯を削らずに治療することが可能です
  • 痛みはほとんど、ありません。
  • 自然な見た目を取り戻せる。
  • 症例によってはコンポジットレジン修復を行うよりも、再現性が高い審美歯科治療が可能です。

デメリット:

  • 全てのホワイトスポットに対応できるわけではありません。深いホワイトスポットの症例にはダイレクトボンディングを併用することがあります。
  • メンテナンス不足では早期にICONレジンに着色が発生する可能性があります。
  • 保険診療ではありません、自費治療となります。

ICON治療の流れ

審査・診断:お困りの症状をカウンセリングさせて頂きます。ホワイトスポットの原因や状態を診断し、ICON治療が適切かを判断します。

ICON治療:レジンを浸透させる処置を行います。痛みはほとんど伴いません。

経過観察:治療後の状態を確認し、必要に応じてフォローアップを行います。

合計3回の来院が必要です。

 

ダイレクトボンディングについて

■ マイクロスコープの使用によるメリット

1. 視野の拡大と明瞭化

  • 高倍率(最大20倍程度)での観察により、歯質の境界、マージン部の段差、マイクロクラック、気泡の混入などを明瞭に把握可能。

  • 特にエナメル質と象牙質の境界や、辺縁隆線・隣接面形態の再現が求められる場合に有効。

2. 精密な形成・築盛・研磨操作が可能

  • 細部までコントロール可能な視認性により、レジンの築盛操作や表面形態の再現の精度が向上。

  • 特に審美性が求められる前歯部や、隣接面接触点の形成など繊細な処置に有用。

■ ラバーダム防湿下での処置のメリット

1. 湿度・唾液・血液からの隔離による接着性向上

  • コンポジットレジン修復では、接着面の湿潤は接着阻害要因となるため、完全な乾燥環境を確保できるラバーダムは接着成功の必須条件。

  • 特に象牙質との接着(ハイブリッドレイヤー形成)において、湿潤環境下では未重合レジン層の形成など不良接着の原因となる。

2. 術野の視認性・操作性の向上

  • 軟組織や唇・舌の干渉を排除し、術野の視認性と操作性を大幅に向上させる。

  • 唾液の再流入や血液による汚染のリスクも排除可能。

3. 感染対策と再発防止

  • ラバーダムの使用により、口腔内常在菌の術野への侵入が防がれ、う蝕の再発や修復物周囲の微小漏洩のリスクを軽減。

  • とくに深部象牙質や象牙細管が露出している症例では必須。

本症例ではブラウンスポットを発生していたためホームホワイトニングを併用しました。

ブラウンスポットとは何ですか?

歯の茶色いしみです。

原因

歯の褐色班病変/ブラウンスポット(Brown spot enamel lesions,)はエナメル質の局所的な茶色~黒色の変化です。この茶色いしみは、歯の成長段階における有機物質(色のある分子)や金属分子が吸収されてしまったことによって起こるとされています。

歯の再石灰化が高度に起きており、酸に対する抵抗性が高いため歯を削らず審美的に治療するのには歯科医師に高い知識と技術が必要とされます。

治し方

 歯のホワイトニングを行い色素(茶色―黒色)の分解してから、ホワイトニングを行います。

 

実際のICON症例を提示させて頂きます。(患者さんからの同意を得て写真を掲載しています)

 

 

前歯の目立つ広範囲にホワイトスポットとブラウンスポットが確認できます。エナメル質の表層は融解していることが分かります

 

まずホワイトニングを行い、ブラウンスポットを薄くしていきます。次にIcon(アイコン)治療を行い、最後に融解している歯の表面はダイレクトボンディングで治療をしていくことで最小限の切削介入であるMI審美修復が可能です。

 

治療後の口腔内写真

 

 

 

最小限の切削介入でMIコンセプトに基づいた、ホワイトスポット、ブラウンスポット治療を行うことができました。

マイクロスコープを使用してダイレクトボンディングを行ったことで最小限の切削介入で治療を行うことが可能です。

歯の本来もつ美しい、透明感のある色調に改善ができました。

ICON治療のメリットは

・歯を削らずにホワイトスポットを消すことができる

・患者さん本来の歯の色、透明感を再現できる

ということにあります。もし、このホワイトスポットをダイレクトボンディングで再現しようとるすと、歯科医師にはかなりのスキルの習熟と才能が求められます。

オールセラミッククラウンやべニア等のセラミック治療では、あまりにも多くの歯を削る必要があるため歯の健康寿命を考えると行うべきではありません。

ICON治療の現状と門前仲町髙木歯科の強み

多くの歯科医院ではICON(アイコン)治療を行っていません。またホワイトスポットとブラウンスポットに対する歯科医師の認知も十分ではありません。ICON治療の使用法を熟知している歯科医師の数は相当に限られています。

院長の髙木仲人はアイコン治療についての研究を行い、歯科医師向けの雑誌での寄稿やホワイトスポット治療の講演も行っています。また、日本歯科審美学会認定医でもありますので、安心してホワイトスポット治療、ブラウンスポット治療を受診なさってください。

院長の髙木仲人はホワイトスポット治療対するIconを使用したレジン浸潤法について解説した日本で初めての書籍を発刊しています。

治療料金と治療回数

  • アイコン治療:1歯 ¥66,000(税込)
  • 症例写真提供不可の場合:1歯 ¥88,000(税込)
  • ホワイトニング併用:¥22,000〜¥44,000(税込)
  • 治療回数:ご相談・施術・経過観察の合計で約3回の治療が必要です。
  • 推奨年齢:年齢制限はありませんが、基本的には15歳以上の方を対象としています。
  • ダイレクトボンディング1歯¥77000(税込)

~当院のご紹介~

門前仲町髙木歯科では、智歯抜歯・歯列矯正・虫歯治療・ホワイトニング・ホワイトスポット治療・セラミック治療・ダイレクトボンディングまで、各専門医による診療を受けることが可能です。

日本総合歯科学会指導医、日本歯科審美学会認定医、日本口腔外科学会専門医、日本矯正歯科学会認定医が在籍しております。

アクセス

  • 所在地:江東区門前仲町駅・木場駅・越中島駅から徒歩10分以内。
  • 駐車場:地下にクリニックモール用の駐車場がございます。東京駅、銀座駅、豊洲や有明からもご通院可能です。東京駅から車で10分程、豊洲駅からは5分です。
  • 遠方からお越しの場合:東京駅よりタクシーで10分程でご通院いただけます。

ご相談・お問い合わせ

ホワイトスポットの治療についてご相談をご希望の方は、当院までお気軽にお問い合わせください。

アクセスはこちらです

https://www.takagi-dc.net/access.html

 

ホワイトスポット治療専用相談フォームはこちらをタップして下さい

歯医者、歯の色、ホワイトスポット・ブラウンスポット、ダイレクトボンディングやセラミック等の審美治療でお困りの方は門前仲町髙木歯科へお気軽にお問い合わせください。

執筆者:門前仲町髙木歯科 院長 髙木仲人

 

投稿日:2025年8月20日